ピュアヴォイス、大塚啓子が歌う心温まる世界名歌の数々!
まあるいよろこび
大塚啓子(ソプラノ)
〜歌は国境を超え〜
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子育てが終わってから再びプロの歌手を目指したという異色のソプラノ歌手、大塚啓子が世界の名歌をあくまでも優しく、ひたむきに歌った心温まる1枚。
自作の「まあるいよろこび」は時代と国境を越えて歌い継がれる名曲です。
多くのアーティストと共演し高い評価を得ている名ピアニスト、小柳美奈子の好サポートも聴きものです。
9月1日全国発売予定!
【収録曲目】
1.緋色のサラファン(津川主一/ヴァルラーモフ)
2.ダニー・ボーイ(アイルランド民謡)
3.ローレライ(近藤朔風/ジルヘル)
4.わが母の教え給いし歌(大塚啓子/ドヴォザーク)
5.別れの曲(大塚啓子/ショパン)
6.忘れな草(音羽たかし/クルティス)
7.すみれ(A.スカルラッティ)
8.幸せを運ぶ鳥(水野汀子(訳詩)/J.P.カルベ&J.ブルーソル)
9.ジプシーの歌(志村建世/E.センティルマリー)
10.サマータイム(G.ガーシュウィン)
11.胡蝶花に寄せて(貞松栄子/小林秀雄)
12.宵待草(竹下夢二/多 忠亮)
13..ばらの花に心をこめて(大木惇夫/山田耕筰)
14.まあるいよろこび(大塚啓子)
大塚啓子(ソプラノ)、小柳美奈子(ピアノ)
<ゲスト>荒井桃子(ヴァイオリン)、新倉瞳(チェロ)
2009年7月1,2日秩父ミューズパーク音楽堂にて録音。
FLCP-21005 \2,800(税込)
発売元:株式会社フロレスタン 03-6457-4695
“まあるいよろこび“に寄せて
■僕は、特に中音域の大塚啓子さんの声が好きである。くせの無い、自然に喉が開いた、澄んだ美声は天性のものだ。音から音への滑らかな移行も彼女の天性の武器である。著名な歌手で、どうしてもこの移行がぎごちない人もいるのは、訓練だけではどうしようもない、生まれついた、くせ、みたいなものがこのレガート唱法である、という証拠だ。
――思えば、オペラ「マダマ バタフライ」のオーデイションを受けにこられ、主役・蝶々さんの叔母という役どころは大塚さんには役不足だったが、立派に演じていただいた。演出をする身としては、いささか綺麗すぎる叔母さんだったきらいはあったのだが!――あの2004年の公演で知り合って以来、大塚さんは目覚しい演奏活動を続けてきている。
その集大成のひとつがこのCD、全14曲だろう。自作の曲の曲名“まあるいよろこび”をタイトルにして、日本歌曲、民謡、ジプシーソング、イタリア古典アリア、カンツオーネ、はてはショパンの“別れの曲”やドヴォルザークの“わが母の教え給えし歌”に自分で歌詞をつけて、と、花を中心とした曲でーーいささかこじつけの感があるがーーヴァライエテイに富んだ、愛唱する歌ばかりを収録している。 僕はこの中で、オリジナルに書かれた日本の曲、山田耕筰の“薔薇の花に心をこめて”と、大塚さんの“まあるいよろこび”が特に好きだ。やまこう先生はテナーの声で自分で歌も歌われ、高音のソプラノの魅力を引き出す歌を多く書かれたが、その一つが大塚さんによく合っているこの曲だ。“まあるいよろこび”は自分で書いたものだから自分に合っているのは当然だが、
――ヒットすることを心から祈っている。
僕は山ほどCDを出したが、その殆どは、今聴くと、叩き割りたいほど嫌いなのだ!このCDは大塚さんが遠い将来に聴いても、その価値を失わないものであることも祈ってやまない!
<オペラ歌手 岡村喬生>
■豊かな人の情を、語りかけるように歌うその声を聴いてると、森の清水を掬って飲んでるような至福を覚える。
<画家 続木唯道>
■今回のレコーディングで初めて大塚さんの音楽とお人柄に触れましたが、大塚さんから湧き出てくる音楽や想いの豊かさ、優しさに共演者として大変心を打たれました。そして、世界に一つしかない大塚さんの音楽に、きっとたくさんの方が感激されつことと思います。どうもありがとうございました。
<チェリスト 新倉 瞳>
―Profile―
大塚啓子Otsuka Keiko(ソプラノsoprano)
国立音楽大学声楽科卒業。川口絹代、中澤桂の各氏に師事。二期会研究生を経てクラシックをベースに童謡からオペラ出演まで幅広い音楽活動を展開している。
「感情が込められ聴き惚れてしまう・・・」と評されるアリアに加え、近年は繊細な日本語歌唱が「会場が香りでみたされる」「なかんずく素晴らしいのは日本語の綺麗なこと」と専門家の間でも好評である。
2000年からスタートした恒例の自主企画リサイタルはユニークなプログラム(「椿姫、老父ジェルモンの回想」など)と語りで、会を重ねる毎にお客様の期待と注目を集めている。
朗読コンテスト受賞を機にナレーション分野にも進出。「ピーターと狼」「ヘンゼルとゲレーテル」などのナレーションや洋楽、邦楽コンサートにおける親しみある司会には定評がある。
2004年ビルマ(現ミャンマー)で日本叙情歌のリサイタルを開催、日本人歌手としては市民レベルの交流を果たした。その印象を元に作曲した「まあるいよろこび」はNHK国際放送ラジオ、FMヨコハマにて紹介された。
ディナーショー、学校公演、保育園や老人ホームでのコンサートの他、楽器のないところでも積極的に演奏している。また2005年ディスク クラシカよりファースト・アルバム「昼の幻 夜の夢〜日本を歌う」(ピアノ小柳美奈子)をリリース。
日本情緒満載の新鮮なプログラム、甘美で艶やかな天然水の歌声は「心に効くサプリ」として深い共感を呼んでいる。
2009年ニュー・アルバム「まあるいよろこび」のリリースし更なる新境地を開拓。
日本演奏家連盟会員、読売日本テレビ文化センター(横浜)(横須賀)各講師。
<主な受賞歴等>
女性エッセイコンテスト優秀賞、ゲーテの詩朗読コンテスト準優勝、自然とのふれ愛朗読コンサート埼玉県知事賞、第3回長江杯国際コンクール第2位、「カワイクラシックオーディション」第10回声楽・ピアノ伴奏部門声楽部門優秀賞(最優秀賞該当無し)、2007年第12回ブリーズコンクール入賞,「イッセイ尾形のつくり方」横須賀WS発表会出演(横浜ベイサイドポケット)、2008年「アラーキーの横浜美人100人撮り」モデル及びNHK首都圏ネットにて紹介。etc.
小柳美奈子 Koyanagi Minako(ピアノpiano)
伴奏のイメージを変えてしまう、アンサンブル・ピアニスト。さまざまなプレイヤーの呼吸の機微を読み取り、それに寄り添うしなやかな感性を数多くのリサイタル、レコーディングで発揮している。国内での活動はもとより、吉松隆<サイバーバード協奏曲>の準ソリストとして、フィルハーモニア管弦楽団(イギリス)との共演、Universidad Europea Saxofon スペイン)及び第2回若いソリストのための国際サクソフォン・コンクールでの公式伴奏者をつとめたほか、アメリカ、メキシコ、トルコなど海外での演奏は、はいずれも注目を集め、高い評価を集めた。須川展也氏をはじめとした共演でのレコーディングでは十数枚を超える一方、ソロCDには「夢の動物園」1,2、そして2005年12月にパーカッションの山口多嘉子氏とのデュオ・ユニット「パ・ドゥ・シャ」のデビューアルバム『チェシャねこ風パルティータ』をリリース。
その中でも、2003年1月に発売された須川氏の3枚組アルバム「Exhibition of Saxophone」に於ける、須川氏との絶妙なコンビネーションは、演奏評において「それにしてもこのピア二ストは凄い」「万全の共演ぶりがアルバムの値打を高める」(レコード芸術2003年3月号)などの大絶賛を浴びる。
インスピレーションを喚起する好サポートが、国内外を問わず屈指のプレイヤーや評論家たちの間で、好評を博している。東京芸術大学音楽学部器楽科卒業。ピアノを安川加寿子、梅谷進、秦はるひ、今井正代、長谷川玲子、本村久子の各氏に師事。
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